平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
2025年8月期の決算では、経費適正化の徹底により、収益改善に貢献し、サジェストポップ施策が単価向上に寄与しました。また、新規出店50店舗を達成し、リロケーションを行った郊外店舗が大きく売上を伸ばしました。おかげさまで売上高は前期比9.7%増の693億円、営業利益率は同12.1%増の113億円の増収および営業増益となり、当社グループの過去最高実績を更新するものとなりました。これもお客様や株主様をはじめステークホルダーの皆様のご理解ご支援の賜物と、心より感謝しております。

 

さて、当社では、株主の皆様への利益還元を経営の重要課題のひとつと認識し、中期経営ビジョン「エンタメをインフラに」を実現させるべく鋭意、諸施策を推進しております。主力のカラオケ事業では、駅前繁華街や近畿エリアでの出店を積極的に進めるとともに、既存商圏の店舗大型化にも注力しております。海外では市場・経済ともに成長する東南アジア市場に対し、積極的な出店を行うことに加え、いよいよ経済的に成熟したアメリカ市場に対し、出店も決定しました。
さらに、ルーム内でカラオケだけではなく、カラオケ以外にも楽しめる様々なサービスを提供するPER(Private Entertainment Room)など新たなコンテンツ・サービスの研究・開発を進めることによって、次なる成長の柱を創出してまいります。これらを通じて、事業のさらなる成長と資本効率の改善等に取り組み、中長期的な株式価値向上とともに、継続的な配当を実施してまいりたいと考えております。

 

私たちはこれからも経営理念の実現に向けて、人財の力を強みとし、新たな成長に向けて企業努力を続けてまいります。当社グループの今後の挑戦にご期待いただき、引き続き変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 

中期経営ビジョン「エンタメをインフラに」3つの重点施策

(1)日本の隅々まで「カラオケまねきねこ」をつくる

目標とするカラオケルーム数30,000ルームに対し、店舗の大型化と駅前繁華街への積極出店を継続的に行い、2025年8月期は50店舗の出店を果たし、期初の17,653ルームから、19,052ルームとなりました。今後も積極的な出店を継続してまいります。

(2)エンターテインメントを人々の生活上になくてはならないものにする

カラオケにとどまらない様々なエンタメを提供する場としてPER(プライベートエンターテインメントルーム)を位置づけ、この拡充に向けた取り組みを開始しました。コンテンツコラボの積極的な展開、採用・教育体制の拡充を進めた他、PER戦略の中核を担う新たなプラットフォームとして、独自開発した「E-bo」(エンタメボックス)を2024年9月に首都圏の店舗に導入し、2025年6月には業界初の「本人音源カラオケ」をリリース、2025年9月から全国への展開をスタートしました。さらに、「E-bo」をオープンプラットフォーム化し、外部のコンテンツホルダー様の参画を可能にしました。「歌う場所」から「誰もが思い思いの楽しみ方で過ごせる場所」へと進化していきます。PERの実現に向けて、引き続きOMO(リアルとデジタルの融合)を推し進め、新たなエンタメ体験価値を随時創出し、新サービス/新業態として立ち上げていくことで、業績成長を中長期的に牽引してまいります。

(3)その礎としての人財の採用と育成

店舗網の拡大とサービスの高度化を実現するには、人財の採用と育成が不可欠です。組織体制の強化として給与水準の引き上げを含む人事制度の刷新(Koshidaka WorkstyleInnovation Plan)を行い、この2期の間に社員の平均年収を大幅に引き上げました。今後も、給与のみならず、“より働きやすい環境”を作るための施策を、さらに打ち出してまいります。