
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
2024年8月期の決算では、独自のオペレーションノウハウによる既存店の効率経営、店舗の大型化による生産性・効率性の向上が進むとともに、コロナ禍中にも継続的に出店してきた店舗の業績が寄与することとなりました。おかげさまで売上高は前期比15.8%増の632億円、営業利益は同32.6%増の101億円の大幅な増収および営業増益となり、当社グループの過去最高実績を更新するものとなりました。これもお客様や株主様をはじめステークホルダーの皆様のご理解ご支援の賜物と、心より感謝しております。
さて、当社では、株主の皆様への利益還元を経営の重要課題のひとつと認識し、中期経営ビジョン「エンタメをインフラに」を実現させるべく鋭意、諸施策を推進しております。主力のカラオケ事業では、駅前・繁華街への継続出店や近畿エリアへの展開をスタートさせました。また、東南アジア諸国をはじめ海外への出店を加速しております。
さらに、ルーム内でカラオケだけではなく、カラオケ以外にも楽しめる様々なサービスを提供するPER(Private Entertainment Room)など新たなコンテンツ・サービスの研究・開発を進めることによって、次なる成長の柱を創出してまいります。これらを通じて、事業のさらなる成長と資本効率の改善等に取り組み、中長期的な株式価値向上とともに、継続的な配当を実施してまいりたいと考えております。
私たちはこれからも経営理念の実現に向けて、人財の力を強みとし、新たな成長に向けて企業努力を続けてまいります。当社グループの今後の挑戦にご期待いただき、引き続き変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
目標とするカラオケルーム数30,000ルームに対し、主に駅前繁華街の出店を積極的に行い、2024年8月期は51店舗の出店を果たし、期初の16,186ルームから、17,653ルームとなり、1年前倒しでほぼ中間目標に近い成果を上げることができました。今後も積極的な出店を継続してまいります。
カラオケにとどまらない様々なエンタメを提供する場としてPER(プライベートエンターテインメントルーム)を位置づけ、この拡充に向けた取り組みを開始しました。多様なトライ&エラーを繰り返しながら、2022年9月に「DX推進室」を設置し、同部署を中心とした新サービスの開発や技術・コンテンツの高度化を推し進めてきました。その結果、これまで少しずつ改良を加えてきた「ONEREC VK」が本格稼働に向け準備段階に入ってきました。また、水面下では、PER戦略の中核を担う新たなプラットフォームの開発を進めてきました。そして、2024年9月、「E-bo」(エンタメボックス)に関するリリースに漕ぎつけることができました。当社グループにとって、非常に大きな挑戦であり、PER実現に向けて非常に大きなカギを握っていると考えております。次期以降の最大の重要テーマの一つとして、注力していく方針です。PERの実現に向けて、引き続きOMO(リアルとデジタルの融合)を推し進め、新たなエンタメ体験価値を随時創出し、新サービス/新業態として立ち上げていくことで、業績成長を中長期的に牽引してまいります。
店舗網の拡大とサービスの高度化を実現するには、人財の採用と育成が不可欠です。2024年8月期より導入した新人事制度(Koshidaka WorkstyleInnovation Plan)を進めており、給与水準に関しては、2年間で平均年収25%の引き上げを目指し、報酬制度の見直しを進めております。2024年8月期は社員の平均年収を13%引き上げることができましたので、次期(2025年8月期)においても、この施策を継続しWIPの推進に力を入れていく所存でございます。今後も、給与のみならず、“より働きやすい環境”を作るための施策を、さらに打ち出してまいります。