平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。


当社グループはこれまで、「カラオケまねきねこ」のカラオケ事業を中心に、人々の豊かな余暇生活の充実に貢献してまいりました。

私たちが一番に大切にしてきたこと、そしてこれからもずっと大切にすべき原点は、「お客さまに喜んでいただくこと」です。


1993年の「カラオケまねきねこ」開業以来、私たちは接客を重視したお店づくりを絶えず研究してまいりました。安心・安全、リーズナブル、フレンドリーなカラオケ店を目指し、お一人おひとりのお顔が見える接客サービスを心がけることで築いたのは、お客様との厚い信頼関係です。そうした取り組みを着実に積み重ねてきた結果、「カラオケまねきねこ」は多くのお客さまのご支持をいただき、国内はもちろん、世界各国へと活躍の舞台を広げるまでに成長を遂げてまいりました。

 

2024年8月期連結決算において、国内外ともに積極的出店を行い、市場動向に合わせ価格調整を行った結果、既存店での客数増加を維持することができました。新規出店政策、店舗の大型化による既存店の生産性向上、カラオケ以外のエンターテインメントの提供により、おかげさまで営業利益は、過去最高の100億円を突破いたしました。

 

当社グループは、「エンタメをインフラに」というキャッチフレーズのもと、中期経営ビジョン「EIP(Entertainment Infrastructure Plan)」の実現に向け、カラオケにとどまらない様々なエンタメを提供する新たな場「PER(Private Entertainment Room)」を創出する挑戦に積極的に取り組んでまいりました。そうした中、最終目標である「売上高1,000億円、30,000ルーム」の実現に向けた中間目標に、ほぼ近い実績を1年前倒しで達成することができました。しかしながら、この結果はあくまでも通過点であり、これまでの評価と反省を踏まえながら、2025年8月期を「EIP最終目標達成のための準備期間」と位置づけ、諸施策を一層加速してまいります。

 

また、PER創出の中核を担うプラットフォームの開発を進めておりましたが、この度、エンタメボックス「E-bo」を導入することとなりました。当社グループにとって、大きな挑戦であり、PER実現に向けて非常に大きなカギを握っていると考えておりますので、今後の最大重要テーマの一つとして、育成していきたいと考えております。さらに、当社グループはESG(環境・社会・ガバナンス)経営を推し進める中、環境への取り組みとして、事業活動で使用する電力の実質再生可能エネルギー100%化を目指し、サステナビリティへの貢献を進めてまいります。そして、2027年8月期をEIP最終目標と設定し、その目標が視野に入ってきた今、「アフターEIP」への展望も持つ必要があると考えており、次の中期経営ビジョンの策定にも着手してまいります。当社グループの今後の挑戦と成長にご期待いただき、これからも変わらぬご理解ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

株式会社コシダカホールディングス
代表取締役社長 腰 髙   博