平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

 

当社グループはこれまで、「カラオケまねきねこ」のカラオケ事業を中心に、人々の豊かな余暇生活の充実に貢献してまいりました。私たちが一番に大切にしてきたこと、そしてこれからもずっと大切にすべき原点は、「お客さまに喜んでいただくこと」です。

 

1993年の「カラオケまねきねこ」開業以来、私たちは接客を重視したお店づくりを絶えず研究してまいりました。安心・安全、リーズナブル、フレンドリーなカラオケ店を目指し、お一人おひとりのお顔が見える接客サービスを心がけることで築いたのは、お客様との厚い信頼関係です。そうした取り組みを着実に積み重ねてきた結果、「カラオケまねきねこ」は多くのお客さまのご支持をいただき、国内はもちろん、世界各国へと活躍の舞台を広げるまでに成長を遂げてまいりました。

 

現在、当社グループでは、今後のさらなる飛躍に向け、「カラオケまねきねこ」を日本のすみずみに及ぶまで設置し、カラオケだけではない新しいエンターテインメントを、人々の生活になくてはならないものにするための中期経営ビジョン「エンタメをインフラに」の実現に取り組んでおります。具体的には、「売上高1,000億円、30,000ルーム」という目標を掲げるとともに、新たなコンテンツ・サービスの研究・開発を進めることによって、次なる成長の柱を創出していくことを目指しております。

 

このビジョン「エンタメをインフラに」を実現させるために最も重要となる課題が、次世代を担う人財(社員・従業員)の採用・育成と、彼らが働くうえでの環境整備といえます。給与水準の引き上げ、社員教育体制の強化・整備をはじめ人事制度を改革するWIP(Workstyle Innovation Plan)を発表し、力強く推進しております。今後も社員一人ひとりがより働きやすく、かつやりがいを感じられる、公平で機会に満ちた環境を作るため、「働き方改革」を積極的に推し進め、当社グループが将来にわたって成長・発展し続けられる土台づくりを進めてまいります。

 

また、2023年7月には、東京都渋谷区道玄坂へと本社を移転しました。エンターテインメントを追求する企業グループとして企業価値を高めていく上で、人的資本の強化、アライアンスパートナーの強化等の視点から非常に魅力的な立地です。新しいアイデアや時代の変化を柔軟に受け入れつつ、さらなる成長の加速を図ってまいります。

 

さらに、社会に対して責任ある企業としてESG(環境・社会・ガバナンス)にも目を向け、2023年11月には、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に基づく情報開示を行いました。今後も、ひとり親支援や子ども110番をはじめとするSDGsへの取り組みを積極的に推進し、持続可能な社会の発展と希望に溢れた平和な世界の構築に貢献してまいります。

 

当社グループの今後の挑戦にご期待いただき、これからも変わらぬご理解ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

株式会社コシダカホールディングス
代表取締役社長 腰 髙   博